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飛び込みで訪ねたエッツ
| date | journey |
|---|---|
| 8月20日(水)
|
Sölden -- -- |
ここでも途中下車
イタリア国境にも近い谷奥で放り置かれる不安からエッツタールを後にした帰り道、ゼルデンへの行きがけに「ここで下りてもいいな」と思えたエッツ(Oetz)に途中下車して立ち寄ってみた。
列車と違い、次のバスが果たしてちゃんとやって来てくれるのかどうか少し不安だったのだけれど──実はゼルデンで帰りのバスの時間を調べておきながら、ロープウェーで下山中に立ち去って行くバスを見送って一本、遅れてしまったから余計に──、ここは谷奥でない分の安心感は少し、あった。
(バス車内から撮影)
元々、エッツタールの奥地ゼルデンやオーバーグルグルが知る人ぞ知る、という日本人にはなじみのない地である上、エッツはさらにガイドブックにも載らない小さな町。
登山の本格派には向かないだろう分、けれども家族連れは多く見かけた。車であればゼルデンにもインスブルックにも、またザンクト・アントンにも気軽に行って帰れる地で、あちこちを巡る滞在拠点として便利なのだろう。マイヤーホーフェンほどの華やぎはない(この日の天気が曇り空だったせいもある)けれど、ここは昔ながらの趣ある建物が多く、存在感ある風情を漂わせていた。
ゼルデンにしろエッツにしろ、のどかなチロルの中でもとりわけ時間のゆるやかに流れているような地。商業性の感じられない古き良き伝統的な宿が多く、きっと飛び込みで訪れても宿は十二分にあるはずの、素朴なもてなしが期待できそう。
町中心部に建つ伝統的ホテルPosthotel Kassl(奥と手前)
2009-05-21
コメント
USAKO 2010年11月 6日
羊 2010年11月 7日
USAKOさま、コメントありがとうございます。
そうですか、9年前に泊まられたホテル2箇所を私が(偶然にも)写真に収めていたのですね。
エッツとイン川に架かるパステルトーンの街並みと、いずれもカメラを向けずにはいられない美しさですから偶然というより必然だったのでしょう。
イン川沿いのホテルからは王宮や宮廷教会、大聖堂の景色も素晴らしかったでしょうね。
Posthotel Kasslはチロル旅行の中でも存在感が図抜けていた建物でした。
伝統と歴史を感じさせる建物のデザインや壁画の重厚さ、群を抜いて見事でした。
エッツ駅からの行きでバス車内から一目見て感動し、帰り道に途中下車しましたが、時間さえあれば本当にゆっくりしたい、泊まってゆきたい場所でした。今もあのときの印象の強かったことが忘れられません。
ブログ中にも記しましたが、チロル一帯は日本で得られる情報量が、その素晴らしさの割にとても少なくて、その意味では残念だけれど、逆に訪れた時の感動が数倍以上にはね返ってきて旅の嬉しさを強くしてくれますね。
普通は逆に日本のガイドブックや旅行会社の企画や・・・のイメージが先に膨らみすぎて、行ってみると少々、期待外れ・・・というケースも少なくないのですが、チロルは私がたまたま拠点にしたゼーフェルトやインスブルックにとどまらず、マイヤーホーフェンやアッヘンゼーや、いずれも「こんなにいいところだとは思わなかった」「分かっていたら半日、一日の通過でなく、数日、滞在したかった」というどこも期待以上のケースでした。
ホテルの美しさもそうで、記したとおり、どうみても供給過剰に思えるのに、商業的な感じがなく、登山客、ハイキング客を素朴にもてなす、リピーターが定宿とすることが多いという感じでしょうか。
自己主張しない(でも充分に)美しい町並みや自然や、が心地よくて、本当に、繰り返し、行きたくなりますからね。
シュトゥーバイタールも今度は行ってみたいです。
他にも前回はやむなく涙をのんだレッヒやキッツビュールや・・・に憧れの気持ちは残っています。
山を平行に広がる野の数キロおきにたつ玉ねぎ型の塔の教会、自転車やハイキングや・・・を楽しむ人たちの光景、懐かしいです。
長期滞在が基本で、旅、というより長期のバカンスを楽しめるあちらの国の人たちが羨ましいです。
来夏、再訪されるとのこと、また素晴らしい思いを存分に味わえることでしょうね。
私もまた・・・という気持ちはかなり強いです。
USAKO 2010年11月 9日
羊さま
羊さまの文章を読んでいると、私と年齢が近い(というか、たぶん同じ歳)のようで、小さいときにチロリアンを食べていたのも同じだし、アルプスの少女ハイジが大好きだったことも同じなので、なんだか親近感を覚えます。羊さまがおっしゃるように、イン川沿いのホテルからは眺めが良くて、川の向こうに聖ヤコブ寺院の2つの塔もよく見えました。川向こうでは夏のミュージックフェスティバルが開催されていて、賑やかな音楽が川風に乗って届きました。歌い手が最後に「ダンケシェーン!」と聴衆に言っているのが聞こえてきました(^^)
また、エッツのPosthotel Kasslの窓からは、向かい側のなだらかな山が見えました。このホテルは街道沿いに建っている為、通りを走る車の音が聞こえてきてました。こちらでも夏のミュージックフェスティバルをやっていて、野外レストランからは賑やかな音楽と歌声が聞こえてきました。
オーバーグルグルでも、これまたミュージックフェスティバルをやっていて、特設ステージではズンチャ、ズンチャと大音量の演奏が行われていました。
チロリアンハットをかぶった地元の体格のいいおじさん達や観光客が、出店で飲んだり食べたりして大変混雑していて、それはそれは賑やかなお祭りでした。こんな山奥なのに沢山の人がいることにちょっとビックリしましたが、周りを見渡してみると、大型ホテルが傾斜地にへばりつくようにニョキニョキ建っていたので、「ここに泊まっているお客さん達が一斉にお祭りに出てきたら、それは確かに混雑するかも」と思いました。
私が旅したのは日本のお盆の時期でしたが、こんなふうに、行く先々でミュージックフェスティバルが行われていて、人々は短い夏を思いきり楽しんでいるようでした。
ところで、チロルについての情報量は、本当に少ないですよね!
ちなみに、私がチロルに行く前に読んだ本は「チロル・パノラマ展望(とんぼの本)」(新潮社)、「エアリアガイド海外 オーストリア」(昭文社)、「チロール壁絵の里」(京都書院)でした。いずれも現在は古本でしか手に入りませが、3冊ともとても素晴らしい本です。
特に「エアリアガイド海外 オーストリア」は、チロルを旅した時に非常に役に立ちました。このガイド本を書いた方は小林克己さんという方のようですが、チロルの色々な谷を実際に歩いて取材されていて、バスや電車の所要時間は出ているし、ホテルも現地の庶民的なガストホフの情報まで出ていて、山のリフト情報などもあり、本当に役に立ちました。
エッツ村に行ったのも、Posthotel Kasslに泊まったのも、このガイドを見て「行ってみたいな」と思ったからですし、シュトゥバイタールへインスブルック中央駅から赤い路面電車が出ていて簡単に行けることも 、このガイドブックで知りました。
このような良いガイドブックが現在ないことが残念です。
あとはネットで現地の情報を仕入れました。フルプメスのホテルはネットを見て、お花がとても綺麗に飾ってあるので決めました。
ちなみに私のチロル旅行の目的は、ハイキングやトレッキングなどではなく、綺麗な壁絵のお家に花がこんもり飾ってある様子をこの目で見てみたい、そんなお家に泊まってみたいというものだったのです。
フルプメスではSporthotel BruggerとPension Bruggerhof に泊まりました。(2つのお宿は同じ系列で、1泊目はペンション、2泊目はホテルの方に泊まりました。)2つのお宿とも、とてもお部屋が清潔でキュートで、お宿の外観は村で一番ではないかというくらい、ベランダのお花がとにかく綺麗でした。他の宿と違って、ピンク系のお花でまとめてあるのがなんともキュートでした。窓からの景色が抜群に良く、玉ねぎ型の教会の向こうに山々が見渡せました。それは、いつまでもいつまでも見ていたい風景でした。
ただ難点は、夕食のコース料理の味付けが2日間とも口に合わなかったことです。なんだか、食べたことのない味付けでした。慣れれば大丈夫なのでしょうが・・・。朝食はとても美味しかったです。
羊さまは情報が少ない中、どうやってゼーフェルトのホテルを決めたのでしょうか?
羊 2010年11月10日
こんばんは。
USAKO さまのコメントでまた私たちもチロルに行きたい、行かねば・・・と思いかけていたところでした。
同じ歳ではないかとのこと、前身のホームページの頃から知っておられる方は知っておられるのですが(今はプロフィールをおいてないのですが)、私は未年生まれで牡羊座、動物占いもひつじ(最後のは今時、話題にする人もいませんが・・・)、の学年はひのえうま組です。というわけで羊を名乗っています。
9年前は行く先々でフェスティバルにあい、さぞや賑やかで楽しかったことでしょうね。
前回の旅のことについて、色々とまた有益な情報をありがとうございます。
以前もチロルの歴史のことについてコメントいただけたことがあるのですが、おかげでまた今後、チロル旅行のことを考えている方々にとってUSAKO さんの情報がきっと参考になることでしょう。
USAKO さんの示された3冊の中では「チロル・パノラマ・展望」のみ持っています。私も古書で入手しました。著者のサイン入り(笑)です。この本はチロルの素朴さをよく伝えている、とても味わいのある内容の本ですね。このブログの紀行文を書くのに随分と参考にさせてもらいました。
残りの2冊は持っていませんが、今後のためにも入手しておこうかなと思っています。
そういえば、チェコの時は記したのですが、これら参考文献もあげていなかったことに気付きました。
私たちの参考にしたのは他に、定番「地球の歩き方 オーストリア」で、これがチロルには本当にわずかな量のみ。
他には「オーストリア・アルプス ハイキング案内」(山渓)、それから妻が3冊、図書館から借りてきて必要部分をコピーして簡易製本したものを手製ガイドにしました。
2冊のタイトルは失念しましたが、どれも「歩き方」を捕捉してくれてよかったです。
うち一冊はミシュラン。これもオーストリア全体の本ながらさすがはミシュラン、で情報の質量ともにしっかりしていました。
エッツタール地方(エッツ、ゼルデン)も小さな字でしっかり2ページ割かれていて地図も的確で心強いガイドでした。
とはいえ、エッツはPosthotel Kasslに隣接の町ガイドセンターでもらえた情報がやはり一番よく、そうした情報を日本にいるときから入手できていれば、現地での行動がなお広がるでしょうね。
ちなみに「歩き方」はオーバーグルグルを少し紹介しているだけで、手前のエッツタール地方(エッツ、ゼルデン)の紹介は全くないので、USAKO さんの挙げられた本などで知らなければ訪問する術を持たない、宿も選択肢がないといったところが普通でしょう。
私たちも図書館の古書で情報があったから行けたようなもので、日本人はおろか、たの観光客も多くないところですね。
USAKO さんが古書で情報を得てエッツという場所を訪れた、Posthotel Kasslに泊まられたのもなかなか日本からでは情報がなく、いい本に出会えたのだと思います。
チロルは元々、玄人向けというか、慣れた人が繰り返し、という感じがあります。
私たちがインスブルック2泊の次に主要拠点をゼーフェルトにしたのは、インスブルックに近かったのと雰囲気が明るそうだったので選んだものです。
その意味では期待通りでしたが、これはチロルどこもそうですが、本来、じっくり腰を据えて滞在を楽しむのが向こうの休暇ですが、忙しい日本人よろしく、毎日あちこちせわしなく移動したのでだいぶ疲れました(^^;)
ゼーフェルトの宿はネットから見つけました。
これは到着して思いました(ブログにも書きました)が、ゼーフェルトもいいリゾート地としてペンションやホテルの開発が町中心部から外側に向けてどんどんと進行中で、いうなれば少し郊外型の、マイカー客を受け入れるような家族経営による割と新しいホテルでした。
USAKO 2010年11月18日
羊さま
こんばんは。
私も未年です。学年は1つ下です(^-^)
羊さまはチロル旅行をされるのにミシュランも参考にさなったのですね。
私も買ってみます。
私は夫と数年に一度ですが外国へ旅行に行きます。夫は旅行にはまったく興味がなく、家にいた方がいいという人で、旅の計画と現地での先導は全て私がしています(^_^;)
そんな夫も、のんびりしたチロル(特にフルプメス)は気に入っていて、また行ってもいいと言っています。来年の夏のチロル旅行では、同じ宿に4泊する予定です。たぶん、シュトゥバイタールのどこかの村に滞在すると思います。
来年の旅を今からあれやこれや考えるのは、ちょっと気が早いですが、実は、マイルで航空券が取れたのです。エールフランス、総2階建てのA380、ビジネスクラスが往復取れました。マイルの特典旅行は約1年前から予約できるので、取ってみたら、あっけなく取れてしまいました(^▽^;)
せっかくフランスの航空機で行くので、ついでにパリにも3泊の予定です。
チロルとパリですから、田舎と都会、まるでアルプスの少女ハイジになった気分になるかも、と思っています。
私はブログもホームページも持っていないので、旅から帰ってきたら、フォートラベルにでも旅行記を載せたいと思っています(^-^)
羊 2010年11月19日
USAKOさん、こんにちは。
同じ未年とのこと、面白い引き合わせですね。
海外旅行に散財する世代です(^^;)
着々と旅の準備が進んでいるようで何よりです。
コメントもらえたご縁で私まで嬉しく、USAKOさんの旅が楽しみにさせられます。
まさにご主人はのんびりとしたチロルに向いていますね。
今度もまたシュトゥバイタールとのこと、お気に入りの場所、宿のあるのが成熟した旅、という感じで羨ましいです。
ミシュランは野口悠紀雄氏の著作によく出てくるのに影響を受けています。チロルに割かれる量自体は多くないと思いますが、でも通常のガイドとはだいぶ視点(質)が違っているなと感じさせられました。
エアバスA380のビジネスクラスがとれたとのこと、空の上もまた快適な、非常に楽しみな時間ですね。
早いうちに決めてしまった方が、やってくる日までの時間もまたかみしめるように味わえますからね。
9年ぶりの再訪、という意味でも感慨はひとしおでしょうね。
私はいつも計画性がなく唐突で反省させられています(その分、旅の後をかみしめるように振り返っています)。
次こそは私もせめて数ヶ月前くらいには旅の行程を早く確定させて、ワクワクして出発までを迎えたいものです。
(最近はワクワクというよりハラハラと追われるように出発するパターンが多いです)。
パリはやっぱりいいでしょうね。
あと何より円高の今、というのも非常に幸運ですよね。
フォートラベルサイトの旅行記は私もよく読みます。
USAKOさんの投稿があるようなら楽しみにしています。
同世代ということもあり、ご縁があればまたいつか先の、退職後くらいにでも向こうでご一緒できるといいですね(^^)
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羊さま、はじめまして。
羊さまのチロル旅行のページで、美しい写真に見とれ、大変博識のある方だなあ、色々調べていらっしゃる・・・と感心して文章を読み進めると、なんと私が9年前に宿泊したチロルの宿が2つも写真に写っているではありませんか!
1つはエッツ村のPosthotel Kassl、ここは2泊して、バスでオーバーグルグルに行きました。車窓からではありますが、ゼルデン村の前も通りましたヨ。あのバスに乗っていると、思わず宿泊してみたくなる花いっぱいの宿が次々に見えてきますよネ!
もう1つはインスブルック観光のページ、
「パステルトーンの建物が並ぶイン川(Inn)の岸辺」とタイトルがついている写真の
右から3つ目のオレンジ色の建物・・・
あれは Hotel Mondschein です。チロル旅行の最終日に泊まりました。あのパステルトーンの建物に泊まってみたくなって選びました。窓からはイン川とその向こうにゼルレスという美しい山が見えました。
私もチロル旅行中に、日本の方には1人もお会いしませんでした。なんとも、もったいないことです。その風景は、思わず祈りたくなるような美しいものでした。主に滞在したのは、エッツタールのエッツ村と、シュトゥバイタールのフルプメス村です。フルプメス村も大変美しい所で、花で美しく飾られた3つ星ホテルが1泊2食付で4600円くらいと、信じられない安さでした。インスブルック中央駅から赤い路面電車で1時間ほどで着き、アクセスも簡単です(終点で降りるだけ)。この路面電車、途中から登山電車に変身し、グングン山をそのまま登っていくのですよ!面白いですよ。車窓の風景も素敵でした。
あの時のチロルの美しい風景が忘れられず、来年の夏に念願かなって再訪する予定です。今回、それで色々と検索していて、羊さまのページに辿り着きました。美しいページをありがとうございます。
チロルの村の家々には壁絵が描かれていて、窓辺には色とりどりの花が美しく飾られていました。
村を歩いていると、聖人を祀った小さなほこらがそこかしこにあって、綺麗な花が手向けられていました。
村の中心部には、とんがり屋根や玉ねぎ型の塔の教会があって、その向こうには、美しく青い山々が連なっていました。
ああ、こう書いている間にも、チロルに行きたくなってしまいます・・・。