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プラハで愛されるモーツァルト
さて、旅の記録と歴史の再学習を進めてみようと思う。いつ終わるか、進むか分からぬ旅・・・。
蝶々の止まったような記号ハーチェックといった、可愛らしいチェコ語にも旅行中、愛着が湧いたので、固有名詞くらいは頑張ってチェコ語で表記してみようと思う。
まずはチェコ(プラハ)ゆかりの音楽家から。きこえない僕が「音楽」について語るのも妙だが、プラハやその歴史を語る上で音楽とは切っても切り離せない事柄であるので。
プラハで愛され続けるモーツァルト
モーツァルトというと、昨年が生誕250周年ということでオーストリア・ウィーンが旅行先としても大人気だったが、プラハにも縁の深い作曲家である。ちょうど7、8月のコンサート期間中であったせいか、街を歩いているとここかしこにモーツァルトのポスターが貼られている。ゴミ箱(石製)も全てモーツァルトで覆われていた。
本棚の方に収録した『物語 チェコの歴史』でも触れたが、チェコという国の文化水準を高め、周辺諸国にも誇れる指標としてプラハに劇場を建てる計画を進めたのが、当時の上流貴族ノスティッツ伯爵であった。
1738年に完成した、当時としては最大級の劇場は創設者を記念してノスティッツ劇場と名付けられた。その後、貴族身分を意味するスタヴォフスケー劇場と呼ばれるようになっている。英語名はエステート劇場。
(スタヴォフスケー劇場)
オペラ『フィガロの結婚』に熱狂していたプラハの人々がここにモーツァルトを呼び寄せたのが1787年。さらにモーツァルトにとって二度目のプラハ訪問となったその年の10月には、滞在中に書き上げた『ドン・ジョバンニ』が初演された。
映画『アマデウス』は全編、チェコで撮影されたが、オペラシーンにはここが利用された。
この通り周辺では盛んにチラシが配られていて、「Best of Mozart」というように、
- Little night music
- Don Giovannni
- The wedding of Figaro
- Contranze
・・・というのがプログラムに並んでいる。
もうひとつ、ついでに──。
スタヴォフスケー劇場向かいにあるのが、プラハを代表する豪華な建物の市民会館。この中にも有名なホールがあるのだが、こちらでもヴィバルディの『四季』が当日、上演されていたようで、スタヴォフスケー劇場に負けじとチラシを配っていた。こちらはモーツァルトの A Little night music が前座のようであった。
市民会館と有名なホール──スメタナ・ホール──については、次回以降、スメタナとも併せてまた記してみたい。
プラハを訪れる人の大きな目的の一つがこうした音楽やオペラだと思う、僕にはただ縁のない世界であるが、世界中のどこよりもモーツァルトを愛し続けているというとおり、ごく日常的に頻繁に上演されているようなので、プラハを訪れることがある人には鑑賞をお薦めします。
チェコ人のアイデンティティーを守ったマリオネット
また、チェコはマリオネットを使った人形劇場が多い。これは、18世紀、ハプスブルク家の傘下でドイツ語を強要されていた時代、チェコ語が使えたのは民謡や人形劇でのみであり、マリオネットを通して抑圧された思いを表現してきたからだという。
街には、「ドン・ジョバンニ」名を冠した上演劇や人形劇場が多く見られた。
2007-08-19









