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迷える子羊のつぶやき 2002年5月
2002/5/1(水)
風薫る五月。
萌える緑に囲まれた瑠璃光寺では、明日からの萩往還マラニックの準備がなされている。昼runは、その歓迎の垂れ幕の下を走る。今年は参加できないのがつくづく残念だ。
明日夕方から名古屋に向かい、会議、研修の後はそのまま福岡に直行。ちゃんと寝る時間があるのだろうかと今から不安だ。まる4連休の貴重な時間を走れない上に、体調まで崩すことのないようにせねば。
今日の昼RUNも夜のトレーニングもそうだが、この頃、かなりいいタイムで走れている。しかし、タイムとは裏腹に身体は重い。特に昼は、汗もほとんど出ずに、すっきりしない。5年前に苦しんだ貧血の症状の表れだろうか。昨年も、12~5月に続くフルマラソンを終えたこの時期がそうだった。持病には充分に注意せねば。
2002/5/2(木)
これまたいつものように、仕事でパソコンのトラブルに遭う。昨日、プリンタとネットワーク関係に異常があらわれ、前任者にわざわざ来てもらって色々試してもらったのだが、事態は益々悪化してしまい、GW前の今日、入稿しない訳にはいかない、そういうときに、ついにMacが修復不能になってしまった。
業者の方には、本来、MOで渡すべきデータもままならず、ZipディスクとWinデータでお願いした。(半端ながらも9割分のデータをMOに移していなければ、また、もう充分古いパワーマックG3に初期梱包されていた1枚のZipディスクがなければ、と思うとぞっとした)
名古屋行きの断念も覚悟したが、これ以上は自分の手に負えぬこととあきらめて、夜の新幹線に乗る。
6時に出発した萩往還A部門(250km)の選手らが、山口駅前を通る姿をちょうど、タクシーから目にした。新緑の山口を踏破しようとする、緊張感に引き締まった選手の顔に羨ましさを覚える。
2002/5/7(火)
プロ野球ではないが、名古屋、福岡のロードを終えて戻ってくる。会議に飲みに夜行バス…、と満足な睡眠がとれずに、気ぜわしさがずっと残るGWとなった。
しかし、日常を離れ、出かけることで得られるものも当然、あった。活動者研修合宿。活動することでいつも思うのは、企画された研修から学ぶことより、そこに集まる人間関係から得られる発見である。
他の人間をみて学ぶこと、気付かされること、自分の反省させられることなど。その点だけでは充分、有意義なのだが、今の自分には、こうして年間に頻繁に出かけることも準備のために時間を捻出することも全てをうまく処理するのがとても難しい。
これもいつもそうだが、皮肉なことに、こうして出かけるときに新幹線やバスの中で、普段できずにいる読書がはかどった。
2002/5/8(水)
昨日までまだ、連休中の疲れが残っていて、仕事中かなり眠かったが、なんとか回復した。
職場の壊れたMacが気になる。明日、修理に来るらしい。今年度から業者の変わった刊行物編集も大丈夫だろうか・・・。
2002/5/9(木)
この頃、苦しめられているパソコンについて。
最初の職場でDOSを使い始め、Windows3.1、95、98と変遷して13年目。Windows上でソフトを操作するだけなら、もう充分慣れているつもりだ。それでも、この職場で初めて触れたMacには少し、てこずっている。
Macの方がユーザーにやさしく、使いやすい・・・はずなのだが、DOSの時からキーボード操作に特化してきた自分には、グラフィックが得意でマウス操作が主になるMacはかえって、まどろこしい。
今、やっているのは、主に、出版物を編集するという業務で、これは、耳のきこえない、そしてパソコンの操作が多少できる自分にはうってつけである。
しかし、Macのこと、アドビ社の各種ソフト、フォントの話等、初めて知ることが多い。DTP業務は紙に印刷されて、出力されてなんぼの話なのだが、Winの時は格別、気にせずにできたことも、今は一筋縄でいかない苦労を日々、味わされている。WinからMacへのデータコンバート、ページメーカー、イラストレーターで頻発するトラブル(アドビ社のサポート電話はなかなかつながらないらしいし、ホームページにもものすごい量のQ&Aであふれている)、そして、画面上でやっとのことでうまく仕上げることができても、プリンタ出力の段階では、フォント関係でまた新たな問題が生じてしまうこと。
『MacFan ビギナーズ 5月号』では、「フォントのホントの話」という、せめてもの笑いで救われる特集も掲載されている。
今年度から職場に新しいパワーマックG4がやってきた。もちろん、OSはX。これを機会に、これまでページメーカーで作製していた各種刊行物をインデザインという、これもアドビ社のソフトで作成することになった。今のdtp業界は「QuarkXpress」というソフトの独壇場らしく、ページメーカーはごく少数派なのだという(どおりで、ページメーカー関連の本も滅多に見かけなったわけだ)。
『月間アスキー 2月号』によると、その市場に切り込んできたインデザインのコストパフォーマンスを述べている。
「QuarkXpress」が、ソフト価格20数万円、アップグレード10~18万円なのに対して、インデザインは9万8千円という。それでも、個人で購入し、使うことなどまずないソフトだ。来月分業務から使う予定でいるが、同じアドビ社だけあって、操作性が共通しているのと、ページメーカーも字詰め以外はきっちりと読み込める点で使いやすそうである。
もっとも、今の旧Macが復旧し、先月号冊子がうまくできるかが片付いてから。
2002/5/11(土)
久しぶりにセミナーパークを走る。緑の濃いクロカンコースを走る爽快さは他に代え難い充足感だ。
走りやすい今の時期の、かつ涼しい時間帯だったこともあり、予定以上のペースで走りきることができた。先々週、先週はGWの慌しさに落ち着かない日々だったから、今週末は静かに充電したいと思う。
先週末、博多駅バスセンターの紀伊国屋で購入した、諸冨祥彦氏の著作を帰りのバスの中で読み始めた。氏が述べているように、自分もまた、一日の内でひとりであれこれと思いをめぐらせる時間が確保できないとおかしくなってしまうような特異体質の人間だ。毎日は無理でも、せめて週末は、自分に向き合いたい。今日は走り、読書後の思いもめぐらせることができて、満足している。
2002/5/12(日)
初夏の強い日差しが照りつける一日となった。
一日中、本を読みふけりたい気持ちを抱えているものの、いざ、家にじっとしているのも物足りなくなってしまう。昨日、セミナーパークから防府に向かう途中、佐波川を横切る時の景色に見とれた。
右田ヶ岳と、広くゆるやかな河の流れと、緑の河川敷が、とてもすがすがしい。この橋は何という橋だったか、と思う。橋を渡ったところが泥江地区で、小学校(華城)は同一校区だが、中学で別れた地域だ。そんな頃のことが、懐かしく思い出された。
2002/5/13(月)
先週から、日曜の日経新聞に「小林秀雄のいま」と題する記事が掲載されている。
停滞する時代の中で、明日がどこに向かうか見えない時代だからこそ、小林の歴史観が輝いて見えるのだという。一昨日に書いた、諸富氏の著作にもつながることで、とにかく今の時代は気ぜわしい。
方々の団体に属することから生じる束縛や、気安くできるケータイやeメールの連絡の掃いて捨てる程の多さ。心の内の「ゆるやかな時間」に向かい合いたい気持ちが募るばかりだ。
昼下がりのソラールの木陰の下で、ランチの後に一眠り。5月の心地よい風が通り抜けていった。
2002/5/14(火)
10月と5月は、一年のうちで最も過ごしやすい、という。初夏の5月のよさは、日没時刻が遅くなってゆき、夕方に何かをやってみようと思い立たせるもののあることだ。本格的な夏と梅雨の到来を前にして、ひとときの涼しさもある。
朝夕の通勤路の一の坂川を覆う葉桜と、川辺の菖蒲(あやめ?)の美しさに毎日、心が洗われる。暗闇の夜も涼しくて、やがてもうすぐ蛍も飛ぶようになる。
2002/5/15(水)
一日中、断続的に雨が降り続く。
山口に住むようになってから、雨の多さを確かに実感する。県庁所在都市中、上位に属する降水量である。合羽を着ての自転車通勤は、朝から気分も重くなるのだが、それでも、マイカー通勤よりはいい。
今はもう、車を運転することが好きではなくなったから、合羽越しに打たれる雨もたまには悪くないと思えないでもない。
2002/5/16(木)
今月分の原稿からインデザインを使用しての作成作業に移行する。ページメーカー操作との違いに戸惑い、たったひとつの作業にも時間を要し、手間取ってしまう。
ページメーカーからインデザインにソフトが変わるのは、そういえば、昔(といってもわずか7年前だ)、Windowsの出現後、表計算ソフトでロータスからエクセルに乗り換えた時にも似ている。でも、エクセルはうんと使いやすく、苦労を感じずにすんなりと切り替えることができた。
DTPの基礎を知るわけでもない自分には、インデザインのマスターは、そう簡単にもいかないだろう。この2年間、ページメーカーを必死で覚えたのに、複雑な気持ちにもなる。とりあえず、Mac OS Xの使い心地はいい。
2002/5/17(金)
昨日インデザインで読み込めたページメーカーファイルが今日は開けない。ヘルプとアドビ社のサポートサイトで必死に探すが原因は分からず。プラグイン機能のせいかどうか、全く分からないで落胆していたところ、午後からはなぜかうまくいった。
昨夜は家のLANで、妻のPCからインターネットに接続できなくもなった。この頃のパソコンは、見当のつかない現象ばかり。
旧MacのデータをZIPディスクにバックアップする。画面上の日本語フォントが全く壊れている状況(アラビア文字風で表示される)であったが、ここでも『Macfan ビギナーズ 5月号』がすこぶる役に立った。新旧Mac OS(9とX)のデスクトップ画面その他の仕組みについて、対照化させて説明してくれているから、アラビア文字でもすいすいと操作・・・。
昨日痛みを感じた左足首がさらに痛くなったので、夕方、外科で診察を受ける。飛べない鳥も走れないランナーもつらい。
2002/5/18(土)
妻のインターネット接続復旧に取り組む。ニフティのHPからLANによる設定方法を再度チェックする。そのとおりに何度も試すのだが、それでもうまくゆかない。
自分のこのデスクトップとノートPCは問題なく、接続できるのに。結局、妻のPCにインストールしているウィルス対策ソフト、マカフィーのファイアウォール機能が原因だった。いつのまにか、IEがブロックされるように変わっていた。
マカフィーとはどうも相性がよくない。ADSL環境にした当初、マカフィーを2本買って、このPCにも入れようとしたのだが、エラーばかり起こしてインストールできない。しょうがなく、妻のはマカフィーのままで、自分のPCはノートンに変えた経緯がある(ノートンはとても調子いい)。
最悪の場合、マカフィーをアンインストールしてから、それでも駄目なら1万円払っての出張サービスを頼むしかないとあきらめかけていたから、とりあえずホッとした。
午後から法人評議員会へ。昨年度事業報告、決算報告なので特に異議なく審議終了。
2002/5/19(日)
昨夜は夕食後、新聞のTV欄で映画『タンポポ』が放映されることを知り、風呂その他を後回しにして、急きょ、見ることにした。
伊丹十三の映画には強い関心を持っていたから、字幕の付与される放映機会をいつも、待ち望んでいた。ラーメン屋の再建に取り組むストーリーそのもの以上に、ストーリーとは全く無関係の、食に関する様々な場面を面白おかしく描いたシーンが良かった。
「食」に対するこだわりの強かった伊丹十三らしさが存分に出ていた。生きて撮り続けてほしかった、表現し続けてほしかった人である。今も氏の著作はよく思い出す。
長距離記録会に出たかったが、左足が木曜に急に痛み出したため、大事をとって、出場を見合わせた。せっかく体調のいい状態でいるのに、「好事魔多し」というとおり、突発的なアクシデントというのが、自分には多い気もする。ベストの状態で臨むということの難しさも知るようになった。夕方、ジョグペースながら、走れたことには少しだけ安心した。
2002/5/20(月)
暑い一日となった。明日明後日は研修である。
久しぶりに同期が一斉に集まることとなる。といっても、自分には嬉しいことでは全然、ない。一人、手話通訳を受ける自分とは一体何者なのだろう?
映画『あの夏、一番静かな海』を借りてVTRで観る。いい映画だ。これについてはまた、別に述べてみたい。
2002/5/23(木)
2日間の研修を終える。今回の研修は、あまり要領を得ないものだった。
それぞれの講師の話が、飛びすぎるというか、特に手話を読み取る自分としては、聴者が耳で聞くときに、話が脱線しても対応できるような力が備わっていない。通訳者の手の動きを目で追うとき、手の動きを読み取ると同時に次の言葉を絶えず予測しつつ身構えているから、話がずれたときのギャップが余計に自分を混乱させる面があるのだろう。もちろん、グループ・ディスカッションや、その発表など、なるほどと感心させられた、学ばされた面も大きい。
持参した中島敦『李陵』を読むことができ、これもまたとても深く考えさせられる(あるいは研修以上に)ものであった。
2002/5/24(金)
県立大学の手話講義に出向く。
3年(3回)目となる「難聴者について」の講義。今週は研修もあったり、また、個人的にも考えることが多くて、準備もできずに臨むこととなった。学生は相変わらず、まぶしいほどの輝きを見せる。考えさせられた件については、また別にまとめたい。
2002/5/25(土)
一の坂川のほたるまつりに出かけてみる。
自分には毎日の通勤路であるが、まつりともなるとすごい人出だ。そこまでして見るものか? と驚いた。まつりの期間は特別に放流する量も増やすのだろうか、確かに、蛍もかなり飛んでいる。
でも、蛍というのは、雑踏の人ごみの中で見るものではなくて、静かな、人気のないところで見ればこそである。
帰り道、古甲川、椹野川沿いを帰る。夏まつりかと思うような明るすぎるほどの照明ではなく、月夜に照らされて川の流れが波打つのが分かる、静かな夜に舞う、こちらの蛍の方がずっと情緒ある。涼しい風もふいている。
2002/5/26(日)
県ろう連定期総会に出席し、夕方、ついでにセミナーパークを走って帰る。
結局、この土日も読書の時間、HP改良の時間を作れなかったが、久しぶりに会う仲間の元気な顔を見れたのと、暑い日中ではあったが、元気に走りきれたことでよしとしよう。
2002/5/27(月)
旧Macは結局、再セットアップした。あらためてフォントのインストールもしないといけない。
新Macも、インデザインでページメーカーファイルを読み込めないのに加え、プリントができない状態。お手上げの状態で、月末の編集期限を前にして何も進まず、気ばかりあせる。
業者SEの方が先週から頻繁にやってきて修復にあたるも、一筋縄で行かない。今日は午後中ずっとつきっきりだったが、まだ完全には程遠い。
- Win→Mac
- Pagemaker→Indesign
- LAN(サーバー数台)
- プリンタ
- フォント(Postscript、Atm、Otf)
- プラグイン
その他が入り混じっているから厄介だ。一つのトラブルがどこに原因があるのかを特定するのも困難で、考え出すとへとへとに疲れる。でもここのSEさんはとても親切で、面倒な顔一つせずに、丁寧に筆談して報告してくれるのが、自分にはとても嬉しい。
2002/5/28(火)
Macが復旧しないまま、作成期限の月末が近付き、焦りばかりが大きくなる。最後の手段としては、旧Macで読み込んだファイルをMOに保存してから新Macにコピーさせようと思っていたのだが、旧Macは初期化させたから、MOの設定も一からやり直しになる。
ここにきて、それが、MOのドライバ、取扱説明書が見当たらない・・・。旧Mac、プリントサーバー、フォントCDその他・・・ロッカーの中にあるのかないのか、探すだけでも日が過ぎてゆく。
他の担当者が作成すべき冊子編集の記事がまだできておらず、確認してみると、データだけ用意すればこちらが作成してくれるものと思っているらしい。連絡もせずに、おいおい・・・と頭に来る。HPにもわからぬ問題が出てきて、今日はかなり疲れた。
今年は例年になく蛍が多いようだ。一の坂川が有名だが、このアパートの前の椹野川下恋路橋も、かつてないほど多い。
2002/5/29(水)
Macに手こずるまま、月末が近付く。解決の糸口はまだ見えない。
2002/5/30(木)
連日、Macの話題になってしまうが・・・。今日も午後中、SEさんが画面に向かって格闘するも解決ならず。
HP管理でもちょっとした問題が頻発する。まあ、問題がおこるから仕事があるともいえるのだけれど。しかし、何も解決せずに一日の終わる徒労感は大きい。
2002/5/31(金)
あっというまの一週間、一ヶ月だった。GW前に発生した新旧Macのトラブルがこれほど長引くとは(そして今まだ解決できていないとは)。
今日はそれでも、分からないことを延々悩むこともなく、切羽詰った期限ゆえにできる業務だけに集中したから、徒労感のない、久しぶりの充実感を持つことができた。来週(来月)からまたがんばろうという気にもなれる。
仕事はこうでなくては。
2002-05-31









