SILENTSHEEP*NET > 音のない世界で > 2010年 > 春の宴
春の宴
職場の歓送迎会。きこえない者には少々、苦手であり鬼門であり。このあたりはボストン旅行記にも記している。
先日、当時のツアーメンバーMさんからも近況報告をいただいたのだが、ちょうどボストンマラソンの時期だ。来年は大きな大会もないし、10年ぶりに出てみようかなと思う。
別にも書いたけれど、目の見えない人が晴眼者に混じってサッカーをするような状況。歓声はきこえるが肝心のボールの在りかが分からなければゲームに加われない。きこえない者も、皆の口がぱくぱくと動いている、笑顔になっていることは目に見えても、そこに飛び交う肝心の話の内容は知らない。違いは、見えない人が見える人とサッカーをすることはないが、きこえない者にとっては毎日だということ。
まあでも個人的には充分に愉しめた。皆、とてもお世話になりました。
これもボストン旅行記を記すきっかけとなった、あとがきで触れているのだけれど、きこえない僕らは周囲が当然に知っている周知の事実でも知らないままということが多く(=きこえないことは知りようがない)、でもこうして直接に話す機会があるとそんなことを後できかされる、数年前のことを今、初めて知ることもあって、そうだったのか・・・と一人、数年遅れで気付くというヘンな面白さもいくつかあった。
定年退職された方もいらっしゃいました。・・・のご挨拶の内容を全く知りようがないのは残念だけれど、最後まで勤め上げられるのは本当に素晴らしく敬意を抱くばかりです。
自分が定年まで勤め上げる自信は、というと誇張でなく1%もない。先日の「遠まわりの雨」でも、慣れない接客業という今の仕事に葛藤する主人公(渡辺謙)に妻(田中美佐子)が「上司からあなたが辞めたがっているときく」と詰め寄ると、「辞めさせたいんだ!」と返す場面に僕もグサリときた・・・。
同障の仲間が仕事を辞める、という話も(この時期に限らず)ちらほらときく。新しい職場に替わる人も新しくスタートする人も、続ける人も、先はともかく、一日一日の積み重ねで頑張りましょう。
2010-04-03









