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トゥルー・ストーリーズ 1
マラソン後は読書シーズン
週末、福岡で2泊。いつものように歓待を受ける。
最近、レースが続いて本もわずかしか読めていない、読む本はランニング雑誌やお手軽なベストセラー類ばかり。ブログの本棚も2008年は未だゼロのさびしい状態。まずいなと思い、空いた時間にちょっと本棚を整理しつつ、読書も少し。
かねてから興味のあったポール・オースターの『トゥルー・ストーリーズ』を文庫で。
素晴らしくいいね。ちょうど去年のこの日程で福岡にいたとき読み続けていたのがカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』。本棚で触れたとおり、間違いなく生涯ベストに挙がってくるだろう一冊だったのだけれど、今回の『トゥルー・ストーリーズ』もまだ途中ながら今年のベストに決まりかけた感じ。先に進むより、何度も繰り返して読み返している。
著者のポール・オースターと訳者の柴田元幸氏は、7年前に読んだ村上春樹と柴田氏の対談『翻訳夜話』(2000年・文春新書)で初めて知った組み合わせ。
これに続く『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』と、ともに読み応えのあるものだった。あらためて手にしてみると、当時の新書は文字サイズもまだ今よりずっと小さくて内容がぎっしり詰まっている(今はスカスカ)。
今回の『トゥルー・ストーリーズ』に打たれているのも、柴田氏による日本語訳が素晴らしいな、と実感できるから。
また再読したくなった。本腰を入れて読みたいな、と俄然、読書欲が湧いてきた。
レースも一息ついたので、これからは読書の秋ならぬ、読書の春といきたい。
村上/僕はたとえば、レイモンド・カーヴァーをやるけれども、ポール・オースターは訳さないわけです。で、柴田さんはポール・オースターは訳すけど、カーヴァーは訳してないですよね。
柴田/それは村上さんが訳しているからですよ。
村上/あっ、そうですか(笑)。
「翻訳夜話」
2008-03-23









